監督: 三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演: 役所広司 松たか子 佐藤浩市 香取慎吾 篠原涼子
STORY:大晦日を迎えた「ホテルアバンティ」では、ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーの準備で大忙し。そんなホテルには「汚職を犯した悪徳政治家」「歌手志望をあきらめたベルボーイ」「自殺願望のある演歌歌手」など一風変わった人たちが集まっていた。
5点満点中4.7点
・劇場にて鑑賞。
・監督は、「12人の優しい日本人」「ラジオの時間」「笑いの大学」などの三谷幸喜。古畑任三郎シリーズは有名。
・出演は、役所広司 、佐藤浩市、西田敏行など超豪華出演陣。でている人に知らない人はいないくらい豪華です。
・三谷ワールド全開の作品でした。私的にかなり好きな部類の作品です。ザッツエンターテイメントという作品です。ただ楽しいだけでなく、メッセージなどがしっかりしている印象でした。すばらしい作品です。
・この手の登場人物の多い作品って誰が主役かわからないようになる事が多々あります。主人公がいないと話に軸がなくなってまとまらなくなってくるんですよね。この映画のすごいところは、自然に主人公をしっかりと作っているところです。脚本が良い証拠です。
・「Party7」「茶の味」の監督、石井克人さんの言葉に「映画は、はじめの10分で客の心をつかむかどうかで決まる」というのがあります。三谷ワールドにもその言葉が当てはまっていました。いきなり心つかまれました。笑ったー。
・たぶん「人とのつながり」とかを描きたかったんではないでしょうか?日常において、「自然な出来事」があると思います。例えば、電車を待ってる時に、知らない人と話したり、誰かに何かをもらったり、何かを拾ったり・・・。誰か知らない人としゃべることなんて、自分がたまたまそこで電車を待っていたから起こった事であるし、はたまた、町に買い物に行こうって思わなかったらそんなことは起こらなかったし、はたまた、母親から買い物を頼まれなかったら町にでようなんておもわなかったし・・・そういう所から人や物とのつながりって生まれてくるんですね。こんな風に考えると、出会いって面白いし、大事なことだなって思わせてくれる作品でした。
すばらしいエンターテイメント作品です。一瞬ですが、役所広司 、佐藤浩市、西田敏行が廊下ですれ違うシーンで共演しています。すごいですよね。この3人のショットなんて2度とみれないと思う。三谷監督いわく、考えていたキャストが全員でてくれてビックリしているそうです。だから細かいキャストも豪華なんですね。
この映画、ぜひご賞味あれ!